盲目的な恋と友情/辻村深月
再読
辻村深月さんの作品の
ダーク部門寄りだなぁと
何度読んでも思う
【恋】 と 【友情】
2部構成で
恋は蘭花視点から
友情は留利絵視点から
この2つの言葉の
並列する感じが
感覚的に好き
タイトルで 惹かれる
娘もタイトル&作家さんに惹かれて
買おうとしてた
一応 きれいに読んでくれて
ちゃんと返してくれるなら 貸すよーとは言った
結局買ったのかな??
この何か 言葉を並べる感じ
薮くんの作詞のときにも
好きだなーと思う感覚だ
盲目的な恋
そして
盲目的な友情
盲目的と言えるような
深さや激しさって
緩い日常に慣れきった私には
遠い感情なんだけど
辻村深月さんのお話だと
違和感なく日常のすぐ隣に
あるように思える
恋のところでは
スケールの違いは さておいて
だめって分かってても
進んじゃうとき あるんだね…と
共感のカケラを拾うことができるけど
友情
…ごめん 全然わからない
蘭花と美波の友情は
わかるんだけど
留利絵への友情に関しての共感が
湧いてこない
他人からの評価に
振り回されないようにしたいのに
つい気にしてしまう弱さとか
それを認めることができない
不器用なプライドの高さ
それを持て余している自分に
気がつけなくて
ひとが離れていってしまう感じとか
共感はたくさんあるんだけど
留利絵にとって
蘭花との親友というポジションは
なんでそんなに必須になったんだろう
バランスの悪い友情
…苦手だ
読んでいるときの 比重は
蘭花目線の 恋 が
気持ち的には 重いのに
読み終わると 友情 が
ずしり 沈んでくるのも
毎回同じ
解説は
山本文緒さん
嬉しい つながりが
今だと逆に
ほんのり淋しい