52ヘルツのクジラたち
町田そのこ
文庫化されていたのを見つけ
迷わず購入したのに
随分 読むのが
遅くなっちゃった
文庫に入っていた
クジラの栞
そこに書かれていた
作品中の言葉
私はちゃんと
守るべき人の
声を聴こうとして
聴いてきたのかな
自分に都合がいいことばかり
歪んだ価値観を
押し付けてばかりの
親になってはいなかったかな
不安と 振り返ることの怖さ
何年経っても
自分の辿った道は怖くて
ダメだったと
言われそうで怖くて
そして
作中の
つらさに慣れきった
ふたりの
そのつらいときの
酷さと長さ
出会いは必然で奇跡だ
出会ってくれて
ありがとうと
思うばかりの
つながりが
この先も誰かを
助け続けるのかな
誰にも届かない声
聴こうとする
受け止めてくれる
だから頑張れて
頼れて
頼られて
心が生きかえることができた
やっと最近
気持ちが少し落ち着いて
本を読めるようになった
嬉しい