スロウハイツの神様/辻村深月
上下巻です
人物ひとりひとりが
根が深いひとばかりで
1人ずつの章も濃い
初めて読んだときは
ちょっと理解が追いつかなくて
イッキ読みではなく
あいだに 少し寝かしながら
読んだ記憶が…
私としては珍しい
若い人たちが持つ才能と
それを使って今どんな立ち位置にいるか
自分のこの年の頃だったら
つらくていたたまれなく
なってしまいそう
ちょっと本筋から離れてしまうけど
という正義の言葉
全然別の意味で
じわじわと刺さった
自分が好きな芸能人は
そうやって我に返ってしまうことが
あったとき
どう乗り越えてきてたのかな
シゲが以前 テレビの密着で
アイドルは 頭おかしくならないと
やってられない
みたいなニュアンスの言葉を
言っていた
山田さんが
希望せずソロ曲きたときのお話
薮くんの昔に発言していたとされる
言葉
色々あったときって
不安要素を自分から探して
ほら こんなことあったよねと
自身へ露悪的になっちゃう
ごめんなさい
でも みんなが ずっと
その世界にいてほしいと
願ってしまう
だからJUMP5ウィークリーの直筆も
常にNEWSを続けると
発信し続けてくれることも
本当に支えられる
莉々亜が来て
一気に 話が流れ出す
流れ出してみて 初めて
そこはそれまでは
少し停滞していたのかもと感じる
最後に向けての
大好きな展開のところ
今まであちこちに
散りばめられていた伏線を
全部全部回収していく
環のことについて
章としては桃花の語りをとっているけど
ダイレクトに環の思いが来るところ
弱音を吐かなくて
カッコつけたがって
泣き顔を見せたくない
そんな環のことについて
エピソードが
このあと拾われていくと知ってて
読むからこそ
心が震える
環の章から
最終章までを読むと
チヨダコーキがやっと
血の通った 意志のある生身の人間に
感じられて
あー よかった
マディのことも
はじめましても
ケーキのことも
環に教えてあげたくてたまらなくなる
コウちゃんの中で
環は ずいぶん前から
とっくに
群を抜いて
ダントツで
替えのきかない
なくてはならない
支えのような存在になっているよって