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was in POLAND

-ポーランド留学のぶろぐ-

ポーランド料理で有名なものといえば、ピエロギ!!!!
さてこのピエロギというヤツ、一体どんな食べ物かというと、いわゆる"dumpling"という、小麦粉で作った皮の中に何かを詰めるあれです。日本人にとっては、イメージとしては餃子とか、ワンタンの仲間のような感じですかね。


ただ、ポーランドのピエロギはそんな一言で片づけられるほど簡単なものではありません。何かと凝った料理の多いポーランド。ピエロギの中身には色々なものを入れます。
一番よく見るのはz mięsem(ズ ミエンセム、肉入り)や rusukie(ルスキエ、ロシア風=チーズとマッシュポテト入り)ですが、ほかにもキャベツとマッシュルーム入り、ホウレンソウ入り、デザート仕様なフルーツ入りなどもあります。 
調理の仕方も様々で、煮るのが主流ですが、焼いたピエロギもパリパリしていて美味しいです。


ピエロギ専門店で食べる焼きピエロギ(中央のお皿は煮たピエロギ)


食べ方もいろいろ。そのまま食べてももちろん美味しいですが、油っこいときはśmietana(シュミエタナ)というサワークリーム(ヨーグルトと生クリームの中間のような、さっぱりとしたクリーム)を付けて食べます。焼きピエロギにはシュミエタナがおすすめです。

今回、ポーランド人の友達がピエロギ作りに誘ってくれたので、一緒にピエロギを作ってきました!ということで、ピエロギの作り方をご紹介しようと思います!

1.具を作る
今回は時間節約のためもともとタネは準備してくれていました。(ここを一番知りたかったのだけれど・・・笑)
タネは、お母さん作の、家庭の味なのだそうです。種類は2種類で、キャベツとマッシュルームと、マッシュポテトの2つ。マッシュポテトは普段ピエロギに入れないのだそうですが、この子の家では入れるのだとか。要するに、おにぎりの中身が何かは家庭によって違う、みたいな感覚なのだと思います。


キャベツ&マッシュルーム
キャベツと言えどもひと手間かかっていて、ザワークラウトという酢漬けのキャベツです。ザワークラウトはドイツ生まれだそうですが、ポーランドでもよく食べられています。マッシュルームは細かく刻んで炒め、塩コショウで味付けしたのち、キャベツと混ぜておきます。(本当はこの文章の3倍以上の手間がかかっていると思われますが、簡単に説明させていただきます・・・)


マッシュポテト
じゃがいもをおろし金ですりおろして、フライパンで火を通します。この時に玉ねぎも一緒に炒めます。味付けは塩コショウ。(でももっと色々なスパイスを使っている気がします・・・)




2.生地を作る
材料
・小麦粉 1kg
・卵 1個
・水 500mlくらい
・塩 少々

材料は、目分量です。笑 
小麦粉をボウルに入れ、卵を一つ割りいれて、水を足しながら生地がまとまるまでこねます。耳たぶよりも少し硬めくらいになるまでこねます。結構硬かった。


こねる前


こねた後



3.形成
できた生地を適当な大きさに丸め、麺棒で丸く丁寧に伸ばして行きます。小麦粉はひきすぎない方が、具を入れて閉じるときにくっつきやすいので、あまりつけすぎないように。
形成は、餃子を作るときのように、皮の上に具を乗せます。ピエロギの皮はよく伸びるので具は多めに乗せ、周りの部分をつぶすようにして皮をくっつけていきます。

皮がくっついたら、それでも十分ピエロギとして食べられますが、今回はこんな素敵な模様付きのピエロギを作りました!


火を通す前のピエロギはこんな感じ!




4.ゆでる
沸騰したお湯の中にピエロギを入れます。浮いてきたら出来上がりですが、お友達は浮いてからしばらく放置してました。ちょっとゆですぎなくらいがいいみたいです。


5.お好みで
お好みで、ラードをかけて食べるのがポーランド流。ラードはフライパンで熱して溶かしておきます。じゃがいも入りのピエロギによく合うようです。


ラード加熱前


ラード加熱後。これをかけて食べます。


6.焼く
ゆでたピエロギをそのままいただくのもいいですが、ゆでたものをさらに訳とカリッとしてまた一味違うピエロギになります♪わたしはこの焼きピエロギが好きです!
ポーランドでは、キャベツ&マッシュルーム入りのピエロギをクリスマスに大量生産して、翌日の朝ごはんはこれを焼いて一味違ったピエロギを食べるのだそう。早起きしないと家族に食べられてしまいなくなっちゃうので、クリスマス翌日は頑張って早起きするんだそうです!^^


焼きピエロギ家庭バージョン



7.めしあがれー♪
ポーランド人はお料理を人に出すときに(レストランなどでも)
Smacznego!(スマチュネゴ!)=「召し上がれ!」
と言います^^




私も日本に帰ったら友人や家族にピエロギを振る舞えるよう、ポーランドでこれから修行しようと思います!
今後もポーランド料理の紹介をしていきますので、おたのしみに♪

risa