was in POLAND -2ページ目

was in POLAND

-ポーランド留学のぶろぐ-

かなり長いこと記事を書いてませんでした。
書きたいことたくさんありますが、とりあえず今の心境を記録に残しておきたいと思います。

速いもので、帰国まであと1か月ちょっとになりました。なってしまいました・・・。
正直まだ帰国したくないです。最近気づいた新しい発見、好きな場所、これからもずっと一緒にいたい友達、まだ足を運んでいない場所、勉強したい歴史、とにかく山ほどやりたいことがあります。
でもずっと自分から逃げてきたので、自分と向き合ってみようと思います。しばしおつきあいくださいませ。

■ワルシャワでわたしはなにをべんきょうしたの?
帰国して、絶対みんなに聞かれる質問。
「ワルシャワどうだった?」
「ワルシャワのビジネスについて教えて!マーケティングの授業どうだった?」
当たり前です。私は勉強しにここに来たし、専攻はマーケテイングだから。
でも、私が感じている「学び」は学問よりも、文化や歴史や言語にあります。ポーランド語は自分が想像していた以上に夢中になれた。ここで一番勉強したのはもしかしたらポーランド語かもしれません。それじゃだめなんだけど。日々新しい言い回しを覚えて、新しい単語を使って友達と話して、それ(日本人が話すめちゃくちゃなポーランド語)を聴いて爆笑してくれるっていう、そのサイクルがとっても楽しくて、どんどん勉強したくなりました。気づいたら結構話せるようになってることがまた嬉しくて、さらに頑張った。やっぱり「楽しい!」に勝るものはないのです。

そして、歴史。ヨーロッパは大体そうだけど、ポーランドは特に、歴史的建造物がそのまま、もしくは再建されてしっかりと残されています。人々は歴史の中に生きているようで、その歴史は遠い過去のものではなく、近い自分の家族が暮らしていた時代。それは、日本人が、少なくとも私が今まで感じていた「歴史」の概念とはずいぶん違うものでした。最初はよくわからない博物館の展示物を眺めているような感覚だったけれど、ここに暮らして毎日それを眺めて、そしてその歴史を語るポーランド人を見ていたら少しずつ感じ方が変わっていきました。私はポーランドに来てすぐにアウシュビッツを訪れたけれど、きっと今もう一度訪ねたら違って見えるのではないかと思います。

最後に、文化。私がここで言う「文化」は、人びとの生活そのもののことです。それは宗教であったり、ショパンの音楽であったり、おいしいポーランド料理だったり、ウォッカで寒い冬を乗り越えることであったり、スーパーの無愛想なレジのおばちゃんだったり。こうして言葉にしてみないと気づかないけれど、どんな小さなこともきっと自分には大きな発見だったはずです。途中から麻痺して順応というか、適応していくのが人間だけれど、それは日本ではありえない「色々」だったはずです。私はここの文化がとても好きになりました。文化が何かなんて今までは考えることもしなかったけれど、あえて口に出すほど大切なもののように感じました。そして日本の文化がどういうものなのかも、少しわかったような気がします。
お墓詣りのとき、お仏壇に手を合わせるとき、みんながなにを祈っているかなんて、日本にいたら頭を過っても本気になって考えることはしなかったと思う。


■わたしってどういうヒトなんだろう?
数か月くらい前、冬の真っただ中、やっぱり私もさすがに堪えました。天気が悪いだけで体の調子ってこんなに違うのかと思いました。
この留学中、留学するみなさんのほとんどがそうであるように、私も自分自身に悩みました。留学中は、嫌でも自分と向き合う時間が多くなります。無意識に考え事をしてしまいます。初めての一人暮らしだった私にとってはなおさらでした。

一時期は自分がどういう人間なのかとか、人からどう思われているのかがいちいち気になって人と会うのも疲れてしまうときもありました。自己と他者についてものすごく考えました。考えすぎて頭が痛くなって、話すのも書くのもしたくなくて逃げたくて仕方ないときもありました。自分がやりたいことは結局自分本位なのに、それは周りの人がいないと実現できないものばかりで、矛盾というか、もどかしさを感じていました。
だけど、やっぱり救ってくれたのは人でした。人は一人では生きていけないと心から思いました。まだ、ぜんぜん私がどんな人かなんてわからないけれど、そんなの一生わかることなんてないと思うけれど、でも、私はやっぱり誰かがいなければ、人と一緒でなければ生きていけないと思いました。

今、長い冬が終わって、いきなり夏が来て、毎日がとっても楽しいです。人と会うのがやっぱりとても楽しくて、誰かと話すとその日一日元気になれて、自分も頑張ろうって思えます。そう思わせてくれる人が周りにたくさんいて、本当に恵まれてます。
帰国まであと少ししかないからととにかく色々な場所へ足を運んでいますが、行く先々で新しい発見があります。そうしてまた帰りたくなくなるけれど、こんなに充実した毎日を送れることは本当に幸せだなぁと心から思います。

きっとまた自分と向き合って嫌になる時期が巡ってくると思うけれど、その時はもうすこし違うやりかたで、もう少し上手に自分と向き合えたらいいなって思います。
そして、やっぱり、自分に素直に生きたいと思います。
だって、心から笑いたいときに思いっきり笑ったその笑顔ほど、素敵なものってないから。


■じゃあ、このあとわたしはなにをやりたいの?
2か月後は日本です。むしあつーい、蝉の声がうるさい、あの日本です。
そこには家族が待っています。とっても嬉しいです。そして、就活が待っています。
嫌でも自分を見つめ直さなきゃいけないイベントです。でも、すごく自分にとって有意義になるはずのイベントです。

私が今やりたいことは何か。正直全然わかりません。
でも海外のどこかとつながっていたいっていう気持ちはやっぱりあります。そして人と一緒に仕事をしたいです。人と関わる仕事がしたいです。って、これ高校入試の面接で言ったことと同じだけど。

だけど、こんなに月日が経ってもぶれないってことは、たぶんそこだけは変わらないってことだと思います。もちろんそれ以外に考えていることもあるけれど、最近はやりたいことが1か月ごとに変わっていきます。そのくらい日々新しい情報がたくさん入ってきて、 色々なことを考えて、自分が揺れ動いて、いろんな自分の将来像を想像しています。

私はまだ全然世界を知りません。仕事の世界なんてまだ全く知りません。
本当に無知な私だけれど知りたい気持ちだけはあります。 私が留学中に身に着けたもののうちの一つは「恐れずに質問すること」です。
これからたくさんの人に質問したいと思っています。そのときはどうぞよろしくお願いします。

■つまり
つまり、今のわたしがどうだとか、なんだとか、全然わからないっていうことです。
でも、この一年間で色々考えたことは確かです。そして考えたことというのはその時は一日中頭を巡っていても、すぐに忘れてしまう、時には便利で時には少しもったいないものなので、今日はこうして記録に残しておきたいと思います。

帰国したらここに書いてあることとまたく違う感情が出てくると思うので、その時はまたブログを書きます。

さて、残りの留学生活、思いっきり楽しんで日本に帰るよ!
ワルシャワのみなさん、残りの滞在期間もよろしくお願いします!
そして日本のみなさん、帰ったらまたよろしくお願いしまーす!みんなに会えるのたのしみだよ!



もし最後まで読んでくださった方がいましたら、
拙い日本語を読んでいただいてありがとうございました。
日本語に磨きをかけるのが今年度の目標です。

risa