高校に入って、本当の初恋をしたと思う。
私が本気の恋をしたのが今回のメイン出演者のタガミくんなんですが・・・
塩顔イケメンが死ぬほど好きな私にとって、天から舞い降りた王子さま・・・だったかな。
あっさりとした薄めの顔立ち。
塩顔を構成するパーツとしては、一重・奥二重の切れ長で目元がシャープ、薄い唇、白くてきれいな肌、すっきりとしたフェイスライン、細身でスラリとした体型、サブカル系、無造作な髪型やメガネが似合う、といったやや中性的な印象を与えるのが塩顔イケメンの特徴。
とにかくまぁ、イケメンにも見えるし、普通の顔にも見える、という顔立ちであり、女性の中でも好みが分かれますね。でもとにかく私は超大好物
入学式後の席順。
これはどこも出席簿順が標準だと思うけど。
タガミくんと私の苗字は前後にはならないけど、一番後ろの席の隣同士という神さまのお告げのような配置だった。塩顔イケメン、高身長好きの私とすれば、タガミくんは私の超ドストライクだったわけで・・・。彼に恋に落ちるには時間がかからなかった。
ただ、この頃の私は人間関係が増えるたび、複雑になっていくたびに心の叫び声が小さな胸に収まらなくっていた。人との距離感に怯えて近づけず、かといって離れられず・・・。
親との関係も変わらずで、帰宅して家事もしないといけない。
ただ、帰宅時間が遅くなったこともあって、夕食作りは母がやるようにはなったけど、食べられるものを作るだけで食を満たされるものではなかったからフラストレーションは溜まる一方だったけど。
部活を運動部系から茶道部に変えたのもそのせい。
部員間でのレギュラー争いとか、部活特有の団体の練習とか・・。
人と関わるようなことはもう続かなかったし、耐えられなかった。
前のブログに書いたことがあるけど、パニック障害の一歩手前・・・。
ううん、パニック障害だったと思う。
この時の私は手洗いソープとハンドクリームが必需品。
中学で人との距離の測り方が分からなくなってしまった私は、ものすごい回数の手洗いを繰り返して、すっかり指紋がなくなっていた。たぶん、一日100回以上手洗いしていたと思う。
ツルツルになった指先を見て自分で驚いたもんね。これが今だったらスマホの指紋認証なんかぜんぜん使えないレベル・・・。
部活を茶道部に替えて競争がなくなったこと、週に三回の部活動で家事ができるようになったことから、義母の機嫌がよくなってアタリが和らいだこと…。
そしてタガミくんとの付き合いだけが私の心の平安を保ってくれていたような気がする。
あぁ、そうだ。
義母がタガミくんとの夜中の電話の証拠を持って、私の高校へ通報したこと。
これは結構な衝撃だったよね・・・。