思い出の中の

いつもの

居酒屋



そのおつまみ

覚えてない〜


他の時じゃない?


そのおつまみは

後にも先にも

あの時だけの

スペシャルメニュー


カウンターの

あの席に

座っていたのを

覚えてるって


記憶の中の

景色の中の

自分


自分では

見えない

景色の中の自分



あの日の

自分は


遠くへ行ったら

会えなくなるって


すぐ先の未来が

目の前を

霞ませて


全ての記憶が

ぼんやりしていて


あれから

一年と何ヶ月か

過ぎたんだね


さびしく

させないで

いてくれたんだね