さみしい感覚を


先取りする癖


いつからだろう


まだ隣に


体温がある時でも


この後


見えなくなった時の


悲しい気分を


感じはじめてしまう




ずっとおかしい




実感がない


時間の濁流に


のまれて


すぐに過去になる


過去ばっかり


増えていく


だからといって


その過去の中にいたのが


現実だったのか


よくわからない


脳内の


どこかが


傷んでいるのかもしれない


過去の自分は


自分じゃない気がする


今の中にも


自分がいる気がしない


気持ちって、思考なのか?


感じるのは、脳なのか?


心なのか?


心ってどこにあるのか?


脳と心と体が


不適合を起こしているのか?


いつも体はおいてきぼりだったからか?


いつまで変なのだろう


いつから変なのだろう


これじゃ


生きてるか


死んでるかも


わからいかもしれない


あ、そんなことはないか


あんなに苦しいんだから


モルヒネを入れる判断を


自分で下せるくらい


苦しいのを見たんだった



あぁ、その時から


ゆめかうつつか


わかんないところへ


逃げたのか


逃げ込んだのか


そうなのか