「オリジナルな感情」
一つ、わからないことがあるんだ
まだ赤ちゃんだったとき
まだ言葉を知らなかったころ
ぼくはどう世界を感じていたのかな?
ぼくはどう感情を感じていたのかな?
もし、暖かさを感じても
そのときのぼくは……
「暖かい」という言葉を知らなかった
もし、悲しいことがあっても
そのころのぼくは……
「悲しい」という言葉を知らなかった
感情を言葉に置き換えることの出来ない
そのときのぼくは……
いったい、どんなふうに感じていたんだろう?
きっとそのころのぼくは……
今より、ずっと純粋に
全てを感じられていたような気がするんだ
「おまけ」
ねぇ、疑問に思わない?
いったい、言葉を知らなかったときのぼくはどんなふうに感じていたんだろう?
ちょっとうれしかったり。すごく悲しかったり。
今じゃ、そのころのことを思い出すにしても言葉頼みだよ。
今のぼくらは考えるとき、いっつも言葉を使って考えるんだ。悲しいことがあったら、悲しいって思う。うれしいことがあったら、うれしいって思う。
そうやって感情を言葉に置き換えて、自分が悲しいことをうれしいことを確認するんだ。
なんだか寂しいよね? 言葉に置き換えなきゃ感じることも出来ない。
人に伝えるために言葉は必要だと思うよ。でもまさか自分に伝えるためにも言葉が必要だなんてさ……
……自分で自分のことも理解出来ないわけだよ。