「今のぼくのままで」



みんなが空に焦がれて
自分より上のモノに憧れる
それがぼくにはわからない
みんなが翼を欲し
より自らの向上を望む
やっぱりぼくにはわからないんだ
だってぼくは今
十分に幸せで楽しめている
そうだろ?
ほら、しっかり目を開いて見てみよう
ぼくたちには鳥たちよりずっと歩きやすい足があるじゃないか
翼がなくたって
ぼくたちはこの手と足で
世界を十分に楽しめているんだ


アインシュタインみたいに頭が良くなくても
映画を楽しむことは出来るし
オリンピック選手みたいに早く走れなくても
スポーツは楽しめる
ねっ、そうだろ?


だから、ぼくにだって
鳥よりも
アインシュタインよりも
オリンピック選手よりも
幸せになることはできると思うんだ
今、自分に与えられたモノで十分にね

今日も良い天気。
頑張ろう。
朝起きて、窓から空を眺めながら、そう思った。

雨が悪い天気なんて、いったい誰が決めたんだろう。
雨が降って嬉しい日もあれば、晴れて悲しい日だってあるはずなのにね。

そんなわけで、今日の私にとって雨は全然嫌なことじゃない。
だから今日は良い天気!
うん。
今日も楽しんでやろう!

「ぼくらは進化に屈した」



ねぇ、知ってる?
普通の人より
十倍裕福な人がいるってことは
普通の人より
十分の一しか稼げない人が
十人いるってことなんだ


ねぇ、知ってる?
ぼくらが野蛮だと蔑む原住民の人達は
その日の食料を探す二時間くらいしか働かないってこと
彼らの言葉に
戦争を意味する言葉がないってこと


ぼくらは……
毎日毎日、何時間も働いて
より幸せになるために働いて
より楽をするために働いて
人を引きずり落としてまで働いて
地球を傷つけてまで働いて
いったいいつになったら
満足いく幸せに辿り着けるんだろうね?


本当にぼくらは進化しているのかな?
彼らより進んでいるのかな?


あ、後もう一つ
ぼくらから見る地位のある人、憧れる人
たくさんお金をためた人だよね
でもね
彼らから見る地位のある人、憧れる人
それはさ
たくさん人に与えた人なんだって


なんか、こう……
彼らを羨ましく感じるのは
ぼくだけじゃないはずさ