先日、髪を切りました。
腰下まで伸びた超ロングヘアだったのですが、そこに至るまで色々な人を演じてきました。
私にとって演じる事はライフワーク。髪型はなりたい人に近いものと決めています。
ここ十年では次の三人を演じました。
マーク・ボラン。
この時は肩位の長さでした。フワフワのパーマをかけて常々ハッピーでしたね。
実際のマークは悩み多き人だったようですが、ステージ上のマークはニコニコスマイルの
魅惑的な青年。そんなマークヘアー時代は心底ハッピーでした。
私自身が新婚だった事も手伝ってハッピー中毒になり、三回もマークを演じてしまいました。
ブルーザー・ブロディ。
この時は肩甲骨位の長さ。ウェーブの細かいパーマヘアでした。
実際のブロディはインテリジェンスな紳士だったようですが
リング上のブロディは怒りそのもの。
怒りを宿した私の髪は、家庭内に不協和音をもたらしました。
何故か常にイライラ、ムカムカ。ただ強くなりたかっただけなのに。
私にはコントロール出来ず、二ヶ月でストレートに戻しました。
ジ・アンダー・テイカー。
この時は腰に掛かり始めた頃。実際のテイカーがそこまで長髪だったことはないのですが
私の気分はテイカーでした。
静かな怒りと悲しみを携えた私の髪。それは愛猫に対しての追悼の気持ちでした。
今年のレッスルマニアで、無敗のテイカーが負けたと知った時
私の中で何か大きな物が、ガラガラと音を立てて崩れ落ちていきました。
良くも悪くも終わったんだと。
テイカーと愛猫に「もう悲しまなくていいんだよ」と言われているようで、涙がこぼれました。
そうなんです。髪を切ったのは、なりたい人が決まったからなんです。
長さは顎ラインのボブ。
切った髪の長さ60センチ位。重さは185グラムありました。
事細かく分かるのは、セルフカットだから。
信頼の置ける美容師さんはいるのですが、今回ばかりは色んな気持ちが含まれたその髪を
自らの手で終わらせてあげたかったのです。
今まで付き合ってくれてありがとう。お疲れさまでした。私の長い髪。
仕事から帰ってきた夫は、私の髪を見て驚いた様子でした。
「自分で切ったの?」
第一声でその発言が出るのは、私が以前からセルフカットしているのを知っている為です。
ちなみに、夫のヘアカットも私がしています。
私がうなづくと夫は続けて言いました。
「凄いね!うん、似合うよ。で、ラモーンズになりたいの?次は?」
私は満面の笑みで答えました。
「いいえ、のおちんになりたいんです♪」
夫は『のおちん』が何者か分からず
ずっと「え?人なの?バンド?レスラー?誰?」と悩んでいました。
そう、『のおちん』こそが12歳の私が教えてくれたこと。
今の私に必要な人なのです。
のおちんについては沢山話したいことがあるのですが、またの機会にしたいと思います。
つづく。。。
今の気持ちを表現するなら…屋根の上で唄っちゃうくらい爽快です!