動画を撮るべきじゃなかった…
写真と違う重さがある…
心療内科の主治医が、母が診察の順番を待てない事を配慮して
「次はお母さんはいいよ」
「今度はお母さんに会いたいな」って感じで時々、母なしの通院を指示してくれていた。
母の診断は、前頭側頭型認知症、実際は恐らく嗜銀顆粒性認知症‥
記憶力はそう落ちてないけど、抑えが効かない。我慢ができなくなる。
だから、嫌となると待合室で大騒ぎする。
診察室に母の声が響いてたのでしょう。
主治医の指示で併設のデイサービスの部屋に通され、お茶とお菓子付きで待たせてくれた時もあったっけ。
主治医は、母がいなくても家での様子も小規模での様子も日々の時間毎の母の様子を書き入れた一覧表を持って行くから、ある程度は様子が分かるし、
患者である母以上にひとり介護をしていた私の事を見ていてくれた連れて来るのも大変だよねって配慮だと思う。
言われたわけじゃないけど僅かなメモや私の話より動画で実際の母の様子を見てもらった方が処方の役に立つかと撮ったもの。
当時は主治医に見せた後、消去を忘れていただけなんだけど(通院の日は小規模休みだからスマホ触る時間などない)動画が結構残っている。
確認してから消そうかなと見ているけど、どんなにおかしな母の言動でも結局、消せない…
当時の私は、ただただ、邪魔なだけの腹立たしい母だった…
でも今となっては、もう二度と見られない母の声、母の姿…
明らかにこの前まで病院に横たわっていた母とは違う元気な頃の母に限りなく近い母の姿…
後ろにはもういない子供達🐤の沢山の鳴き声もたくさん聞こえる…
涙が溢れる…
いつもは殆ど鳴かない眠っていたゲージの中のクッキー🐤も動画の中の兄弟姉妹の声を聞いて、ピーピー声を出した…
クッキーの鳴き声がまた私の涙を誘う…