タンタルの指輪のサイズ直しの方法 | 【金属アレルギー専門】TOKYO DIAMOND 代官山指輪工房

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タンタルって、はじめて聴いたけれど、
指輪のサイズ直しは出来るの??

タンタルはロウ付けが出来ないと聴いたけれど、
どうやってサイズを直すんですか??


という疑問をお持ちの方も多いのではないかと思います。

せっかく、オーダーメイドでタンタルの指輪を作っても、サイズが合わなくなって着けられなくなってしまったら、、、

と、考えると、タンタルを選んでいいのか不安になりますよね。


なので、今日は、タンタルの指輪のサイズ直しの方法を、その原理とともにお伝えさせていただきます。


ちなみに、一般的な指輪のサイズ直しには、2つの方法があります。

1つ目の方法は、一部を切り取ったり、材料を足して、再度接合する方法です。

ロウ付けで接合するので、これをロウ付け法と呼びます。


ですが、タンタルはロウ付けが出来ない金属です。

なので、タンタルのサイズ直しは、もう一つの方法、鍛造法(たんぞうほう)を用いて行います。

鍛造法とは、ようするに、ムリヤリ引っ張って伸ばしたり、ムリヤリ圧縮して縮めて、外からの強い力で形を変える方法です。

鍛造法は、金やプラチナなど、ムリヤリ形を変えても壊れない材料(=展延性が高い材料)に向いているやり方という事が言えます。

そしてタンタルも、金やプラチナと同様に展延性が非常に高い金属なので、この鍛造法を使って、サイズを直します。


0.5号ぐらいの小さなサイズ変更であれば、芯金(しんがね)を通して外から木槌で叩いて伸ばします。

芯金(しんがね)はこんな形の道具です。
↓    ↓
小次郎 焼き入り芯金棒 サイズ入1号30号


あるいは、もっと大きなサイズ変更の場合は、こんな専用器具を使います。(伸ばし過ぎにはご注意!ちぎれます。)
↓    ↓
指輪サイズ延ばし機


また、サイズを小さくする場合は、指輪専用のダイスを通します。こんな形です。(縮み過ぎに注意!嵌められなくなります。笑)
↓    ↓
MKS指輪整型器47320 F247320

*上記の器具を使えば、自分でもサイズ直しは可能です。



タンタルは、実に良く延びる金属です。

一度も焼きなましをしなくても、0.01mm以下の金属箔になるぐらいですから、金に匹敵する展延性です。

まとめると、
タンタルは次のような点で、素晴らしい宝飾用の金属素材だという事が言えます。


●金以上に化学的に安定しているので、金属アレルギーの心配がまったく無いです。

●展延性が高いので、サイズが変わった場合も修正できます。

●比重が16.4。18金と同じぐらいの重さなので、ずっしりとした手ごたえがあります。

●真っ黒な金属色なので、存在感があり、黒い輝きは美しいです。

●金以上に化学的に安定しているので、サビず、くすまず、メンテナンスの必要がないです。

●適度な硬さがあるので(20金ぐらい)、長年着用しても変形しづらく、キズもつきづらいです。

●珍しい色、珍しい質感なので、自慢できます。話題になります。

●市場価値が高く(キロ単価は銀の約4倍)、相場価格も上がり続けています。

●削り出しで成形するので、削り出し前の塊の大きさで材料原価が決まります。 なので、ゴロッとした大きなボリュームのデザインでも、手頃な価格で実現します。

●珍しい希少金属なので、プラチナの指輪をしている人とは違う、自分だけの指輪になります。

●金以上に化学的に安定しているので、1000年後も同じまま輝き続けます。

●展延性があるので、ダイアモンドなど宝石を自由に石留めする事も可能です。



そんなタンタルを使って、僕がこれまでに作ってきた指輪は、こちらをご覧下さい。

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