タンタルのリサイクル市場が出来る!? | 【金属アレルギー専門】TOKYO DIAMOND 代官山指輪工房

【金属アレルギー専門】TOKYO DIAMOND 代官山指輪工房

 金属アレルギーでも美しい結婚指輪を着けたい!
 そんな方の為に、9種類の素材から選べるオーダーメイドリングをお作りしています。

『レアメタルを再資源化 福岡県と三井金属


 福岡県は15日、三井金属などと共同で、使用済み電子機器からレアメタル(希少金属)のタンタルを回収し、再資源化する事業を今月中に始めると発表した。


 タンタルはパソコンやスマートフォン(多機能携帯電話)のコンデンサーの材料として主に利用されている。全量を輸入に頼っており、安定確保が課題になっていた。タンタルの再資源化事業は世界初という。


 同事業は福岡県の仲介で実現。廃棄物の処理業者が回収した産業用の使用済み電子機器の部品から、三井金属がタンタルを抽出して、コンデンサー製造会社に販売する。今後、家庭用の使用済み電子機器の回収も検討する。


 経済産業省によると、国内で年間に排出される産業用、家庭用の電子機器には約65トンのタンタルが含まれており、年間使用量の約15%に相当するという。』
 
  
引用元:産経ニュースhttp://sankei.jp.msn.com/economy/news/120215/biz12021512260008-n1.htm




いよいよ、タンタルのリサイクル市場が生まれるようですね。




これまで、タンタルで指輪を作ってきて、


材料として買う時は、現在1グラムあたり200円以上、

しかし、廃材を材料屋さんに売るとなると、
1グラムあたり3円にもならない、


というように、リサイクル市場が確立されていないために
廃材になってしまったタンタルは、ほとんど価値が無かった
訳だけれど、


リサイクルが出来るようになって
これからどうなっていくのか?大変興味深いところです。




ちなみに、約10年前、
それまで無かったルテニウムのリサイクル工程が実用化された時は、
ルテニウムの市場価格が、10分の1にまで暴落しました。


ルテニウムは貴金属であり、還元にかかるコストがものすごく低く、
一方で、タンタルは還元するのに莫大な電力を必要とするので


タンタル市場価格が、ルテニウムとまったく同じ動向になるとは
思えないけれども、それでも、


タンタルが国内で生産されるようになれば、価格動向にも
大きな変化は起こるのではないかと思います。




ともあれ、タンタルが国内で生産されるようになるのは
嬉しい限りです。


携帯電話のコンデンサーになるために
南アフリカから海を越えてやってきたタンタルが


携帯電話としての役目を終えて、再生され、
次は再度、精錬されて、指輪になって漆黒の美しい姿で
僕らを楽しませてくれる。




こんなふうに、貴重な金属素材が
途切れないで、めぐり巡る時代が来ることを
望んでいます。




漆黒の美しいタンタルを使ったジュエリーは
こちらで公開しています。
↓    ↓
http://ringology.org/muscat1b/




プラチナやゴールドだけでなく、
指輪にして美しい金属は、たくさんあります。


タンタル、イリジウム、ハフニウム、ジルコニウム・・


こんなに美しい世界があることを
ぜひ、触れて感じてもらいたいです。


希少金属の指輪 http://ringology.org