以前に、
「超高純度鉄で指輪を作りますよ」
という提案をしましたが、
実現に踏み切った人は、これまでに一人もいません。
鉄ごときに、そんなに高い対価を払えない、
というのが、正直な意見でしょうか？
ペアリングを作るのに、
最低でも２０万円ほどかかります。
なので、
想像の世界で具体的な手順を追って
超高純度鉄のペアリングを作ってみたいと思います。
【手順１】
超高純度鉄は、純金や純プラチナと同じぐらい柔らかいです。
なので、少しでも硬さを出すために、
鍛造加工を施します。
具体的には、鍛造ローラーで希望のリングの幅まで
超高純度鉄の板を延ばして、加工硬化を起こさせます。
【手順】
超高純度鉄の板をリング状に
打ち抜きます。
僕が作る場合は、レーザーでのカットを用いると思います。
ペアのリングを作るのだったら、金型を使うよりも
安く上がります。
望みのリングサイズよりも小さく
外径２０mm、内径１０mmぐらいで切り抜きます。
【手順３】
さらに加工硬化をさせるために、
芯金に通してハンマーで叩きながら、
望みのサイズまで延ばしてゆきます。
ただし、これだけ鍛造しても充分な硬さは
得られないかもしれません。
しかも純銀や純金と同様に、
常温でもほっておいたら
時効軟化することもありえるでしょう。
リングの厚みのほうで強度を稼ぐしか
ないかもしれません。
【手順】
望みのサイズにまで叩き延ばしたら、
リング内側には、文字の刻印を、
リング外側にはヤスリで装飾を施します。
ダイアモンドを石留めしてもいいかもしれません。
そして、美しく磨き上げて完成です。
サビず、プラチナのように白い輝きの
９９．９９９８％の超高純度鉄の指輪。
もし結婚指輪として、ご希望の方がいらっしゃったら、
一緒に叩いて作りましょう。
ビデオに撮りながら、かけがえのない体験になると思います。
超高純度鉄の指輪の作り方でした。
これまでの僕の様々な実験の数々は、
こちらのホームページで公開しています。
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