若い頃に思い描いた夢は、だいたい成就した。

この世は、まさに天国で楽園であると実感。

今、現世に思い残すことはほぼない。

 

そして、晩年、

死はあこがれる対象になった。

まるで永遠の恋人を待つように。

 

これは理想の老後ではないだろうか。

死に伴う苦痛も、最小にできると知っている。

 

死は苦しいものではない。

もちろん、人の生は苦ではない。

良いことがいっぱいある。