人は自分のことも正確に認識できない。

この点では、バイデンさんもトランプさんも同程度に愚か。

 

人にとって、現実とフィクションは同じようなもの。

その境目はあいまい。

現実はいくらかフィクションで、フィクションも現実を含んでいる。

 

さて、小説や映画などのフィクション。

77年の経験を経て、今の私はフィクションに飽き飽きしている。

正確に言えば、フィクションはおもしろくない。

 

学芸による創作は、だいたいフィクションに近い。

自然科学も、フィクションに近いと私は思う。

人による作りもの。

 

だから、私は魅力を感じない。

 

意識がつくる世界が、この世。

その中で、さらに、作りものをつくる。

そんなことが、意味あるだろうか。

 

確かに、時間つぶしの余興になる。

憂きこの世で、暇つぶしや慰めになる。

アルコールのように。

時には、没頭して充実感を味わい。

大発見して栄誉に浴することも。

この世の成功や栄光を得ることもある。

人の社会では、たいへん役立つ。

 

しかし、人生経験を重ねた熟年者には、

社会で生きるという限界を悟るだけ。

 

私の今の生活は、

ほぼ閉じこもり。

楽しみは調理や買い物。

本も楽しくない。

新しいことが少ない。