お気に入りさんの日記に触発されて書く。
人は、必ず死ぬ。
まるで死刑囚。と書いてあった。
死刑囚と比べたら、大半の人は楽園だろう。
死への恐怖は、誰にもある。
若い頃は、特に感じやすい。
私も30代くらいまでは、死が怖かった。
両親の死は、身近で見ている。
母に、恐怖はなかった。
むしろ、死を待ち焦がれる方。
父も死については、何も感じない様子だった。
前日まで、平気な顔。
夜間に呼吸困難で死んだ。
長年のタバコ愛好者で肺が機能しなくなっていた。
おまけに、肺ガンも。
朝方4時半におむつ交換に行くと死んでいた。
享年95歳。
苦しそうな顔ではなかった。
年取ることの最大のご褒美は、
死への恐怖がなくなることだと、思う。
エホバの信者は、永遠のイノチを信じている。
この世などは、ほんの短い道草。
輸血禁止(神の教え)は当然の選択。
仏教の教えも、死んだ後の幸せを語っている。
輪廻や、天上世界。
信じる人には、永遠のイノチがある。
死は虚妄。
死はあるか、ないか。
私には、分からない。
しかし、死が救いであることは、私にも分かる。
72歳ともなれば、そうとうにくたびれている。
もう、いいかげんにして欲しい、というのが本音。
まさか、あの世や永遠のイノチ、
絶対にやめて欲しいと、願う。
若い頃は、誰でも夢見がち。
理想もある、情熱もある。
そして、この世こそ、まさに天国。
しかし、天国にいると疲れる。
地獄なら、もっと疲れるだろうが。
永遠のイノチは、これ以上ない刑罰ではないだろうか。
神さまが、そんな酷いことをするはずがないと、
私は思う。
・・・・・
上記は4年前のブログ。
今でもだいたい同じ感じ。
今では、人は死なないとさえ思っている。
死はないが、勿論、いのちもない。
生きることは、それほど価値があるとも思えない。
一生懸命に生きて、一生懸命に死んで、
ああ、やっと、最後の救い、
それが死である。