昨日のQuoraの質問。

「あなたが人生で1番多く聞いた声は誰の声ですか?」

私の回答は下記。

 

この質問の回答は簡単です。

たぶん、ほとんどの人が同じでしょう。

一番多く聞くのは内面の声です。

あなたは、人と話す以上に、自分自身と対話している時間が長いでしょう。

 

こころ、自分や自我、あるいは精神。

それらのものはこの世にない。というのが私の結論ですが。

 

あなたはいつでも、あなたとの対話が可能です。

あなたは無数にいます。

いずれのあなたも、あなたの記憶系のストックから生まれます。

 

記憶系は重層的で多様です。

複雑でとらえることが不可能。

輪郭も中身も変幻自在・千変万化。

実体は曖昧模糊、あるともないとも云える。

従って、内面という言葉はあるが、指し示す対象はあいまい。

 

自分の声を聞くという場合。

どこまでが自分の声か分からない。

親の声、友人の声、配偶者の声、

いろいろなものが混じっている。

指し示す意味もはっきりしない。

 

ある意味、神の啓示かもしれない。

良心の声かもしれない。

訳が分からない。

 

内面の声は、何を言うか予測できません。

他人の声のようです。

あなたの中の、ある面を示しています。

しかし、あなたの全てではありません。

あなたの一部であり、

あなたが知らない面でもあります。

 

ときに、全く思いがけないことも言います。

まるで他人のように。

 

あなたは自分自身が何者であるか、

一生かけても分からないでしょう。

それが人のありようです。