あの世はあるのでしょうか?という質問に答えてみた。

 

75歳くらいになり、

「死が怖い」という人は、

人生から何も学んでいないのではないかと、疑う。

 

残念ながら、人は死を体験できない。

何故なら、死の直前に意識を失うから。

人にとって体験できないことは、ないと同じ。

 

人が死を知るのは、他人の死だけ。

死体を見て、二度と会えないと悟る。

しかし、死んだ当人は死を体験いない。

死はないと同じ。

 

人は現世のもろもろに執着を持つ。

将棋が好きな人なら、死ぬまで頭の中で駒が動いる。

将棋という妄想の世界。

 

体験できないことを恐れるのは、

空が落ちてくるのを恐れると同様に愚か。

 

死が怖いと言うだけでなく、

中には、「死んだら終わり」と真面目な顔で言う人もいる。

 

何が終わるのでしょう。

自分という存在が終わるのでしょうか。

 

昨日のブログにも書いたが、

人は死ぬまで、自分が何かを知らない。

 

いわば、何も見えない暗闇をさ迷うのが人生。

人の意識は、実態が不明、

妄想や夢や迷いごとのようなもの。

思い込んでいるだけで、実世界がどうなっているか、

人には知覚するスベがない。

 

もともと、自分というものはどこにない、

実体がない虚像。

 

虚像だから、終わりはない。

そもそも、始まりもない。

生きているという妄想にとらわれるのが、

人が生きるという正体だろう。

 

瞑想していると、

いかに無数の妄想にとらわれているか、

よく分かる。

人生は妄想だらけ。

 

しかし、良い夢を見させてくれる。

それが人生。

まさに天国・楽園にいるような夢。

夢であることを忘れるほどのリアル。

 

最初の質問、「あの世はあるのか?」

私の答えは、

 

あの世があるかどうか、

その前に、この世があるかどうか、がより重要。

 

それがはっきりしない。

この世は妄想に近い。

ほぼマボロシ。