瀬戸内寂聴さんの本を読んでいる。

今まで色々な本を眺めてきたが、

瀬戸内さんには、特別な親しみを感じる。

読んでいると、とても楽しい。

親しい友人のおしゃべりを聴いている感じだ。

 

91歳のときの著書「爛」

これはいいね。

 

人は何歳まで恋愛が可能か。

死ぬまでできるようだ。

 

女性の性感は男には想像できない世界。

昇りつめたときには、呼吸が止まると書いてあった。

それもかなり長く(5分くらいか)。

男は皆、心配して、同じ言葉をかけるようだ。

 

人の生命の、もっとも大きなエネルギーは、

性愛から発するのではないかと思う。

だから、死ぬまで続くのだろう。

 

人生は「革命か愛か」。

私も同感。

 

寂聴さんは湾岸戦争のとき、断食祈祷(かなり長い)。

その後、イラクの難民支援に行っている。

そういえば、私も学生時代に真似事を。

あまり真面目ではないハンスト、わずか3日。

一人で始めたら、

医学生が加勢してくれた。

たぶん、彼は、大学病院長になっただろう。

 

学生のときは、

大人数のデモもやった。

田舎の大学なので、記録は破られていないはず。

私が先頭を歩いている。

もし、事故が起これば、対処しないといけない。

 

寂聴さんの見聞は広い。

一人の一生で、これほど多様で豊かな体験ができるとは。

うらやましい。

 

古稀の前後には、土仏を千体作ろうとしている。

窯も自前のものを用意したようだ。

 

寂聴さんが何かを始めようとすると、

その道の第一人者が教えてくれる。

それは、彼女の特権。

普通の人はそういう訳にはいかないが。

 

死の直前まで、悩める人たちの助けになったようだ。

生き仏・菩薩道だろう。

本人は卑下しているが。