私は天才や偉人に出会ったことがない。

私の人生経験から考えると、

この世に天才や偉人はいないと思う。

 

ある面で優れた人はいる。

特別な才能をもつ人もいる。

将棋や囲碁などの名人が含まれるだろう。

 

例えば、マンガを描く才能を持つ人もいる。

萩尾望都著「一度きりの大泉の話」を読んだ。

著者は、マンガ界で特別な人らしい。

私は、この本で初めて知った。

 

青春の思い出話しが書いてある。

50年も前のことだが、詳細に述べてある。

著者の記憶力に驚嘆した。

そして、感性の鋭敏さにも。

 

なぜ、一度きりなのか、

丁寧に説明してある。

ノンフィクション。

 

自分の過去をこのようにきちんと記述できるとは、

私には信じられない程、すばらしい。

 

私は、昔のことをほとんど忘れている。

思い出しても、いいことがないような。

良い思い出は何度も繰り返し味わうが。

 

人は皆、例外なく、ぼちぼちなのだ。

釈迦もキリストも同じだろう。

 

青春の頃の友人関係は大変だ。

気持ちがすれ違い、一生、絶縁になることも。

著者の体験もそういうものの一つ。

 

私にも、同じ経験が。

数人から絶縁状態。