Quoraの質問に、人類の敵は何ですか?

私の回答が下記です。

 

ホモ・サピエンスになる前の原人たちにとっては、

猛獣が最大の敵でしょう。

約200万年前には、ハンドアックスを使いライオンと対等以上になったようです。

https://ameblo.jp/ringokoringo2/entry-12683443226.html

 

ホモ・サピエンスとなってからは、ネアンデルタール人が強敵でした。

彼らは体力も知力も優れていました。

今の人類にもネアンデルタールの遺伝子が沢山残っています。

しかし、ネアンデルタールの遺骨にはホモ・サピエンスの遺伝子は見られない。

 

これは、人類が一方的にネアンデルタールから強姦されてきたからです。

だが、最終的にネアンデルタールは絶滅しました。

個々では強くとも、集団での生存競争でホモ・サピエンスがまさっていたのです。

 

有史時代に入ると、人類の敵は、この地上にいなくなりました。

人類さまの天下です。好き放題に地球に君臨します。

 

しかし、近代になり、再び強敵が現れました。

それは、人類の中にいる敵です。

ヒト族の内部にいる敵です。

即ち、こころの傲慢さ、高慢さ、

地球上で一番エライという自惚れです。

 

科学技術という道具を使い、何でもやれるとうぬぼれています。

21世紀の地球人類社会は、多くの難題に直面しています。

核兵器、温暖化、経済格差、富の偏在など。

どの問題も、人類社会が一体となって取り組むしか解決できない問題です。

 

しかし、科学技術信仰に取りつかれた人々が増え、

難問に対して科学技術の発達で突破できると信じる人が多数になりつつあります。

 

今、人類の敵は、科学技術への信仰と云ってもいいでしょう。

別の言葉で言えば、成長神話です。

 

言葉や概念や数学などに絶対的信頼を寄せる人々のこころが、

人類の最大の敵ではないでしょうか。

 

言葉や概念や数は、ただの道具です。

道具を盲目的に信じる気持ちが、人類の敵でしょう。