「多数決は民主主義のルールか?」斉藤文男著

2021年4月発行 花伝社

 

著者は長い間、市民立法の活動に取り組んできた。

市民立法とは条例を議会で作らせる運動。

例えば、政治倫理条例などだ。

 

民主主義は制度として限界がある。

議員になる人が優れていないと、

良い政治ができない。

 

市民運動が常時監視して、

議会の審議が形骸化しないように、

議会に働きかけることが必須なのだ。

議会に白紙委任してはいけないのだ。

 

市民の代表が議会に出るのが一番だけど。

それは難しい。

現状の選挙制度で、優れた候補が立候補できるとは限らない。

立候補するハードルが高い。

予備選挙の仕組みがないからだ。

 

各場所、各地域社会で、

予備選挙の仕組みがないから、

一挙に本選挙に突入せざるをえない。

これでは、いくら志しがある人でも躊躇する。

 

この本はとても良い本だ。