近所の自治会長さんが亡くなった。

地区の世話役を長いこと務めていた。

けなげな人。

 

地区の世話というのは、忍耐を要する。

奉仕の気持ちがないとやれない。

実利は少ない。

むしろ、精神的負担が大きい。

ボランティア精神。

 

私もボランティア経験が長いので、

大変さが良く分かる。

 

地域の世話をする人が、少なくなっている。

祭りや運動会などを見ていると分かる。

 

地域社会は、日本中で同じような感じ。

地域おこしやまちづくりは、掛け声だけはあるが。

実質、非常に限られた人材しかいない。

 

子どもたちが減っているが、

問題なのは、その子どもたちが巣立っていくことだ。

地域に残る人が少ない。

地域への愛着も少ない。

 

私たちの世代では、約半数が郷里に残った。

仕事があったからだ。

今、地域の雇用が減っている。

東京一極集中。

 

昭和の時代は、価値観がほぼ一様だった。

仕事中心の生き方。

今の時代、仕事は重要でなくなりつつある。

価値観の多様化。

生き方が多様化している。

 

地域社会も価値多様化でまとまりが難しい。

 

仕事からの収入はそこそこでいい。

仕事以外に人生の充実を求める。

そんな生き方だろうか。

 

私も、そういう生き方だった。