前々日の「不思議な人」の続きです。
たまたま道で出会って、
短い会話するだけなので、
彼女のことを深く知りようがない。
出会うのは、月に一度あるかないか。
それでも、長年の間にいくらかは分かる。
兄弟はいない。
親が死んで身寄りはいない。
群馬県の生まれで、父の仕事で当地に来た。
家は、父が買った戸建て(中古)だという。
こちらから話しかけないと、
人と気楽に話す方ではない。
最初は少し知恵が足りないのかな、
自閉的かなと感じたほど。
人との付き合いがない様子。
いつも、ひとり。
暑い夏にとぼとぼ歩いているとき、
我が家の近くだったから家に招いて、
スイカを御馳走したこともある。
先日は、スーパーでたまたま、
大福(5個入り)を買った直後だったので、
スーパー入口のベンチに座って、
5個のうち二つを一緒に食べた。
12時頃で、昼食はまだと言っていた。
10時頃、喫茶店の前で出会って、
コーヒーでも飲もうかと誘ったときは、
コーヒーは、朝、飲んできたからいい。と言う。
長い年月で、少しづつ親しくなっている。
私が話しかけると、
うれしそうな顔をする。
それで最初の
「山本さんが好きなの?」という質問になった。
つづく