下記は、1月29日に提出したものです。

 

周南市市長 藤井律子様

                                                 

2020年1月29日 

周南市の発展のための提言二つ 

 

周南市発展を目指す市長さんの熱意に打たれ、小さな応援になればと思い、提言をいたします。

私は、故中村恒之君の同級で、共に自治会の世話をしていました。藤井市長さんとも何度かお会いしています。

5年前から、市民参画推進審議会の公募委員など、4つの審議会に参加しています。今は自立支援協議会など2つです。

過去、民生委員や福祉委員を経験、今宿夢プランにも関係、地域づくりは私の悲願です。

 

市民として長年感じていることを率直に述べると、周南市に欠けている点で、一番先にあげられるのが、文化です。

例えば、読書会はとても低調です。14万人もいる市なら、もっと多数あっても不思議はないでしょう。

子どもや青年たちが参加し、大人と一緒に語り合うという形式の集まりもとても少ないです。青少年の文化活動を支援するNPOなどのボランティアも非常に低調です。

 

駅前図書館が誕生し、恩恵を受けている私です。新刊本が多く、図書館の魅力が増しました。一方、中央図書館は来館者が減っています。広い館内を様々なやり方で活用できると思います。

例えば、市民たちが読書会を開きやすいように支援する。また、徳山大学の地域連携の企画にも、図書館を活用して、市民とのコラボレーションをやり易くする。色々な手法が考えられます。また、教師の多忙さを支援するためのボランティア養成なども図書館でやれると思います。

 

公立図書館は、文部科学省の「これからの図書館像」にも明記されているように、地域課題を解決することを期待されている施設です。

これからの周南市の最大の課題は、文化面で、より魅力ある地域に変えていくことだと私は考えます。

図書館を文化創造拠点とするために、どうしたらいいのか、市民ボランティアや行政や専門家たちの力を集める仕掛けが必要です。たとえば、協議会の設置なども考えられると思います。多くの人の知恵を集める仕組みを考えて欲しいと希望します。

 

協議会に公募委員として参加した経験から言えることは、現状の協議会は、ほぼ形骸化しています。現状の問題点を明らかにして、解決を目指すべきなのに、現状維持のための協議会になっています。委員は勉強不足で、意欲が感じられません。例えば、議員さんの代表でも加われば、少し変わるかもしれません。現状では予算の無駄遣いと言われても仕方ありません。職員たちも多くの時間を取られるのに、成果はわずかです。

 

また、文化とも関連しますが、当市広報も、内容がとても貧弱です。お知らせ記事が中心で、読み物としても魅力がありません。当市はもっと多様で豊かな情報に満ちています。その片鱗でも広報で知らせるべきではないかと思います。

例えば、福祉や、まちづくりや、行政などの情報も、市民の視点からの記事がありません。

市民記者(女性や高齢者)を多数、ボランティアとして採用し協力してもらうのがいいと思います。新しい市長になり、広報も大胆にイメージアップし、全国広報コンクール受賞を目指すようなコンセプトを目指して欲しいと思います。

 

現状の市民参画を見ると、パブリックコメントの数や公募委員応募者数などで明らかなように、市民の関心は、低調です。これでは、活力ある市への脱皮は困難です。 

市政の現場で、どんなことが行われているのか、その実態を広く知ってもらうことこそ、市政への関心を高める、最も有効な方策です。

 

市政情報を市民に伝えるツールは、ケーブル等ありますが、広報が一番、市民に親しまれている媒体です。

 

提言、その1

広報改革のための協議会の設置。

委員は、市民(公募)、議会、行政、大学や企業などの広報専門家15名程度。

参加は、ボランティアで無償にする。意欲ある人を優先にして欲しいです。議論だけでなく、実際に広報の製作に時間をとれることが条件。広報を数回作ってもらうのが協議会のワークとなればと思います。

広報改革のための予算が不足する場合は、クラウドファンディングなどを活用して、民間からの支援による仕掛で解決を目指すことも考えられます。

 

提言、その2

中央図書館の改革のための協議会を設置する。

上記の広報改革の協議会と同様な仕組みとする。意欲ある委員を集めるのが大事です。

中央図書館が、周南市の文化創造の拠点となるように多様な方策を考え実行に移す。各界からの公募で組織づくりをして、議論だけでなく、案ができたら、実施するまでの道筋に直接関与してもらうのがいいと思います。

 

提言終わり。

 

参考として、広報改革で載せて欲しい記事を列挙します。

 ちょっと考えただけでも、色々な案が浮かびます。

1つ、地域の夢プラン策定実行過程を詳細に取材し、苦労を記事にする。

1つ、新規開店した珍しい店を、密着取材する。

1つ、介護支援センターの一日を取材する。

1つ、中学校に出かけて、子どもたちの日常や教師の多忙さを取材する。

1つ、生活保護や福祉課などに密着取材して、職員の苦労を取材する。

1つ、市民センター職員の仕事を取材する。

1つ、デイサービス施設に出かけて、行事などを一日密着取材する。

1つ、障害者の日常を取材して、職員との関わりを取材する。

1つ、ごみ収集車に乗って、現場の苦労を取材する。

1つ、民生委員や福祉委員の日常活動を取材する。

1つ、議員さんに密着して、勉強ぶりを取材する。

1つ、徳山湾海底を取材し、過去の汚染の歴史や現状を伝える。

1つ、観光資源を新たに発見し特集する。

1つ、30代若者の結婚の難しさ、母子家庭の苦労、シングル特有の問題などを取材して特集する。

1つ、地域の課題に取り組んでいるボランティアグループに密着して苦労や夢などを特集する。

 普通の市民は、当市で暮らす人々の実態については、ほとんど知りません。

もちろん、ボランティアの活動や市職員の苦労もです。

 市政への関心は、当市で暮らす人々の日常への関心から生まれます。

 地域活性化も、この延長にあると思います。