今、地球に生きているひとは約76億人。
毎秒2名が増えている。
各人それぞれに物語りがある。
中には感動させるものも。
過去を見れば、さらに感動の物語が増える。
ノンフィクションには無限の豊かさ。
これに付け加えて、さらにフィクション。
フィクションはノンフィクションを超えることができるだろうか。
たとえ、当事者の本人が書いたとしても、
フィクションでは迫力に欠けるだろう。
例えば、写真。
現実ありのままのようで、実は違う。
現実を加工している。
それが写真の芸術性。
加工して見せないとおもしろくない。
現実そのものは、
見る目がある人にしか現れてこないからだ。
ただ眺めただけでは、事件の本質は見えない。
新聞記者がボンクラでは、
警察発表以上のことが書けない。
ノンフィクションの世界は、
限りなくフィクションに近い。
小説はフィクションが多い。
ノンフィクションが難しいのでフィクションに逃げる。
自伝や伝記などは、典型的なフィクション。
あまりリアルに書くと、
モデルから訴えられる。
フィクションには心理描写がある。
多様で雑多でまとまりない要素や破片の中から
取り出して文にする。
いくらか真実があるだろう。
もし、感動を与えるとするなら、
読み手の側の感受性が大きい。