市井の市民にとって、政治や行政は遠い存在。
国政などは、遠方すぎて、辿る道さえ見えない。
マスコミで知る情報も、かすんでしか分からない。
唯一、ありありと感じられるのは、地域の情報。
ゴミの出し方が変われば、さっそく準備しないといけない。
地域づくりに情熱を燃やす人たちがいる。
若者たちの仕事への支援をしている人もいる。
アイデアが面白い。
すでに取り掛かっている事業もある。
取り組みについて知るだけでも元気が出る情報。
住んでいる地域で、こんなおもろいことをやっている。
中学生や高校生などが知れば、とても刺激になる。
学校で学んでいる知識よりも、格段に役立つ。
これからの生き方を考えるとき、参考になる。
そういう情報が、いっぱい、
昨日参加した、地域づくりの事例発表会。
ところが、参加者は少ない。
普通の市民に、政治・行政への関心をもってもらうには、
一番、有効な場なのに。
なぜ、もっと、広く市民や若者に知らせる努力をしないのか、
それが、不思議でしょうがない。
現状でいいと思っているのだろうか。
予算はたっぷりとある。
行政職員の給与で換算したら、数人分の予算だが、
それにかかわる市民ボランティアを数えると、数百人になるだろう。
職員・数人分の予算で、数百人が地域づくりに熱意をこめる。
これ以上効果的な市民参画は考えられない。
しかし、事例発表会の参加者は少ない。
このことが、各企画の今後を決めてしまう。
行政からの予算は、最初の数年にわずかに出るだけ、
それ以後は、自助努力となる。
たぶん、10年も経てば、ほとんどは立ち消えとなるだろう。
中心になって動く人に限界がある。
支援者が増えないと、事業は継続できない。
普通の人々の関心が高まらないと、
どんな地域づくりは、うまくいかない。
行政の職員は、最初に、わずか手伝う。
そして俸給をもらう。それで任務終了。
しかし、普通の市民は、すべてが自助努力。
この落差。
せめて、広報だけでも、
一生懸命にやって欲しいと、願う。