子どもの教育を考える その2

 

人のいのちは
たかだか百年。

だが、百年あれば、
大概の経験ができる。

いい人生だったと、
安心・満足して死を迎える
こころの準備が完成する。
悟って死ねる。

いい人生を送るためには
幼児からの教育が
とても大切。

幸せで充実した人生。
そんな人々が多くなればなるほど、
社会は安定し豊かになったと言えるだろう。

だから、教育が
一番重要な鍵。

近未来の教育について述べる。

まず、
妊娠して母となった女性は
社会から特別に保護される。

誕生までは
過労やストレスのないように
仕事や家事など配慮される。
これは、地域コミュニティの責務。

誕生した後は、
母と子どもに対し、
心理や保健衛生や医療や子育てに関する、

多様な専門家が、チームをつくり
継続して(例えば月1回)
訪問または、小集団の相談会が設定される。

子どもの養育は、
親でなくてはできないことを除き、
社会(地域コミュニティ)が引き受けるので、
親のすることは、
授乳と、我が子をたっぷり愛すること。

乳離れすると
子どもたちは、
夕方から親と一緒に過ごす以外、

昼間の時間は、
地域コミュニティ内に設営された

養育施設で育てられる。

1歳から4歳まで、
全ての子どもは、
一人一人に複数の保育士が
かかわっていく。

できるだけ多くの大人が
子どもにかかわるのが基本。
養育の基本。


こうすることで、
子どもの個性の多様な面を
大人たちが感じ取れるようにする。

ひとりの子どもを知るには、

多様な個性をもつ、多くの大人が必要。

 

朝日の記事に、

生まれながらの障害で

顔など外見が異様であるため

健常者から普通に対応してもらえない悩みが取り上げられていた。

 

彼が過去が振り返り、忘れられない母の言葉があると。

小学校の頃、ひどい言葉でいじめられ、

母に「こんな症状で産んだのが悪い」と言ってしまい。

その時、母から返ってきた言葉は、

 

「あなたがこの状態で生まれてくれてよかった」と。

母のように、僕を受け入れてくれる人たちの存在が、

支えになっている」と。

 

上記の例で分かるように、

もし、多様な大人が子どもの周辺にいれば、

誰かが、その子を理解し、

親以上に親身に、

その子にふさわしい対応ができる。

 

そして、その子には

成長に必要不可欠な自尊感情や向上意欲や好奇心が育つ。

 

つづく