知人の死を聞き、
自分の死について思いめぐらした。
たぶん、死期は半年前にはわかるだろう。
死の1ケ月前までに、身辺整理も終わり、
会いたい人には別れの挨拶を済まして、
死ぬ前は、ただ一人で過ごすだろう。
食べる体力もない。
禅をする気力もない。
社会への関心が人一倍強かったけど、
外界への気持ちは消えているかもしれない。
ただ一人になって、自分と語り合うだけ。
若い頃や昔の良い思い出が慰めとなるだろうか。
だらしなく横になって死を待つだけになるだろうか。
それとも、何かに夢中になっているとき、
心臓発作か脳梗塞で突然死、
ポックリがいいだろうか。
どちらにしても、
私には選べない。
たぶん、はっきりしているのは、
我がままになること。
きむずかしい老人。
気に食わないことはいっさいしなくなる。
丁寧な説明なく、あれこれと注文や文句。
周囲の人たちは、やっかいな老人をかかえて、
手を焼くかもしれない。
死を前にすれば、
我がままになるのは、仕方ないだろう。
ボケや痴呆ではなく、
正常な頭のままで、
人は自己中心となって、
周囲に面倒をかけるのが、死ぬ前というものだろう。
思いつくままに書いた。