私の人生からボランティアをのけたら、

あまり残らないかもしれない。

特に、40代と50代は、

ボランティア一色だった。

だから、仕事は、相当に手抜き。

それでも生活できたのだから、まあいいか。

 

ボランティアも、ほぼ一人でこつこつやるものばかり。

普通の人が関心をもたない領域を扱っていた。

例えば、世界の人権問題。

死刑廃止、政治囚の支援。

情報公開条例の制定。

精神障害者の支援。

 

中学校にボランティアで約3年半通った。

毎朝、7時50分から8時35分まで。

いわゆる、学校が荒れている状態のとき。

全校生徒の顔を覚え、何ができるか考えた。

校内新聞の発行や、生徒会と一緒にイベント開催など。

 

この時くらいは、協力者が増えるかと思ったが。

やはり、人は集まらない。

 

地域の人々に宣伝や情報提供したくても、手段がない。

もちろん、全てのマスコミ、ミニコミへ情報は流した。

公民館のお知らせにも載せた。

結局、知人しか集まらない。

そして、動ける人はいない。

地方紙で何度か記事してもらったが、それだけ。

 

地域社会といえど、

そこで暮らす人が何をして、何をやっているのか、

ほとんど、わからない。

 

スーパーの掲示板に、地域の催しが案内されているが、

活用されているようには見えない。

 

先日、駅前図書館3階にある。

市民活動支援センターに出かけた。

センター内に掲示板がある。

地域の色々な活動の案内文が貼ってある。

しかし、人の出入りが非常に少ない場所。

掲示しても、見る人は期待できない。

 

駅前図書館内も、駅の通路も、

掲示板に適する場所は多い。

どうして、そういうところに掲示板を作らないのか、と

センターの人に尋ねると。

 

図書館も駅も、センターとかんかつが違うという答え。

市民活動支援センターの目的は、

市民活動が盛んになるよう、手助けや工夫することではないか。と

私は思うのだが。

センターの人は、決められたワークをこなしていればいい、

と考えているようだった。

 

中心市街地のどこかに、

掲示板があるのか、と尋ねると。

どこにもない。という。

 

駅の近く、商店街の入り口に、

観光案内所がある。

ここにも観光案内の掲示板がある。

そこで、職員に聞いてみた。

地域の色々な活動の案内文を掲示できるのか、どうか。

まず、掲示板が狭く、観光案内以外のスペースがない。

従って、掲示を希望しても、まずダメなようだ。

 

地域で市民たちの多様な催しがある。

その多くは、宣伝や広報が難しい。

実質的に、口コミしかないと言える。

 

市の広報も、掲載される情報はほんの一部。

公民館はどこも掲載できるが、

利用者が少ない。

 

地域文化の発展には、地域社会内で

様々な情報が円滑に伝わること、

市民たちが気楽に情報にアクセスできることが

絶対に必要な条件だが。

 

情報なくして民主主義もない。

 

現実、狭い地域社会の中で、

人々は互いに、情報交換したり知り合うこともできない状態に、

陥っている。

情報砂漠。

 

スマホは普及している。

ブログやSMSなど、個人が発信できる場は色々ある。

しかし、使われているのは、非常に狭い範囲の情報のやり取り。

 

多数に向けての発信は難しい。

 

フリーペーパーなどは利用価値があると思うが。

 

公共の掲示板が一番いいと思うのだが。

A4紙なら、何でもOK。(宗教も政治も)

ただし、一週間だけの期限つきで。