ルソーは私の好きな先人。
子どもの教育にも関心があった。
だが、自分の子どもを里子に出している。
ルソーのように子育ての大切さを知っている人が、
何故、自分で育てないで里子に出すのだろうか。
とても不思議だった。
最近読んだ本でその理由が分かった。
フランスの歴史学者バダンテールさんが
1780年の国政報告書から
パリで一年間に生まれる2万1千の子供のうち
生みの母親に育てられる子供は千人に満たないことを発見。
残り2万人のうち、千人は住み込みの乳母が育て、
1万9千人は、里子に出されている。
当時、子どもに授乳することは犬や牛のように
はしたないことだと考えられていた。
子どもたちは5歳になると親元に返され、
親のもとで労働に従事するのが普通であった。
(上記は、「世界とつながる生き方」桐光学園編著より)
なるほど、そういうことか、と
長い間の疑問がやっと半分解決した。
ルソーさんが、その後、自分の子どもをどのように育てたのかは、
まだ調べていないので分からないままだが。
子育ては、時代や環境で大きく変わる。
今、日本の子育ては行き詰まっている。
子育てを親だけに押し付ける制度が破綻しつつある。
学校などの制度もうまくいかなくなっている。
いじめ、パワハラ、セクハラなど
組織内で起こる問題には、共通した特徴があるようだ。
下記の記事を読むと、いろいろと考えさせられる。
いじめから子供を守ろうネットワーク
http://mamoro.blog86.fc2.com/?mode=m&no=2080