この世から距離をおけるのが老後の特権。

利害関係がなくなる。

現世の一時的栄誉など無用になる。

ただし、子や孫の生い末は気になるが。

 

長い人生を生きて、

人を見る目も少しは肥える。

 

この世に、例外なく、賢い人はいない。

どんな人も弱点がある。

まあ、50歩100歩なのだ。

 

どんな偉人も、ストレスには弱い。

ゆとりがないと間違った判断をする。

 

例えば、ソフトバンクの孫さん、

分か秒刻みのスケジュールだろう。

大きな決断に絶えず迫られている。

限られた情報で決めなくてはいけない。

ストレスは大きい。

 

安倍さんも同じようなものだろう。

リーダーが慎重では、人がついていかない。

自信がないと勘違いされる。

うそでも大風呂敷、威勢のよい文句が歓迎される。

ストレス発散にはゴルフか会食か外遊か。

 

立派な理念も結果を保障してくれない。

いい加減な政策でも、成功することもある。

 

老人の特権は、ストレスがないこと。

あとは死ぬだけの気楽さ。

先が読めるから、世界も未来も俯瞰できる。

そして、無責任に何でも言える。

 

日本の経済は、確かに崖っぷち。

巨大な債務をどうするの。

しかし、世界を見渡すと、

アメリカも中国も同様な問題を抱えている。

 

従って、日本だけの対応は不可能。

成り行きに任せるしかない状況。

幸いにも、米中間の摩擦が顕著。

これが、問題の先送りを促す。

日本経済は、当分、先送りしかできない。

財政も行政もか改革は先送り。

少子高齢化や移民対策も、

北方領土も先送り。

次世代に負担を押し付け、

何もかも先送り。