45年前の私の結婚式。
3ケ月前に妻の家に結納に行く。
それから準備に入る。
職場の上司に仲人を依頼。
そして職場の大会議室(200名収容)を無料で借りる。
結婚式用の会場ではないから、飾りつけの必要がある。
会場が広い、少なくとも70名程度は集めないと格好がつかない。
そのため、付き合いがない人にも案内状を出す。
何故、案内状が来たのか戸惑った人も10名以上はいるだろう。
わずかでも顔見知りの人を、手あたり次第に結婚式に招待した。
職場の同僚も全員参加。
最終的に親類関係約20名を加えて、何とか体裁が整った。
花屋の友人に、テーブル上の花を用意してもらい。
酒屋の友人から、飲み物を買い。
バックグランド音楽もテープデッキも友人が準備してくれた。
会場のマイクを使用、
司会も友人に頼む。
当日、飾りつけを、私と妹と妹の友人でする。
正面の壁に、結婚式おめでとうの横断幕を作成。(私の手作り)
一番、こころを砕いたのが、結婚の誓いの言葉。
前日の夜、巻紙にしるす。
案内状の印刷と送付。
会場の準備も飾りつけも、
すべての雑用をほぼ一人でこなした。
会費は一人2000円。
オードブルで飲み放題。
収支は少し黒字となった。
12月末の日曜17時からのスタート。
キャンドルサービスで始める。
結婚届けに署名、誓いの言葉の朗読、新婦の指に指輪、それが結婚式。
ただし指輪は仮のもの。
それから披露宴となる。
参加者全員から祝いの一言をもらい。
さらに、アカペラで歌う人も多数。
私は正面に座り、かなり酔って、下手な歌も。
感想の一言が二巡目となり、9時を過ぎ、
仲人の上司が、そろそろ終わろうというのでお開きになった。
さすがに4時間もやるとくたびれる。
私は酔っていたので、遠方からの参加者と付き合うこともできず。
そのままの別れとなった。
引き出物は、テーブル上のお花だけ。
新婦のウエディングドレスの借り賃が3万円。
これが、一番高価は出費だった。
翌日は大雪の中を、引っ越しの片づけ。
新婚旅行はなし。
誓いの言葉を書いた巻紙がどこにいったか。
いまだに不明。
後片付けのごたごたで探さなかった。
たぶん、仲人が隠したのだと思う。
もし、別れを言い出したら見せようかと。
そういう遊びこころのある人だった。
大いに騒いだ結婚式だった。
隅に押しやられた親類の人たちはびっくりしただろう。