今、読んでいる本「経済成長なき幸福国家」

平田オリザ・藻谷浩介共著

 

134ページに、

・・年間150万円も稼げたら立派に生きていける自由な生活が

地方にはあるんです。好きなことをして、うまいものを食べて、

自由に田舎で生きていけるのに、なぜ都会でより高い年収を

目指さないといけないのって思うんです。・・

 

私もまったく同感。

コミュニティの付き合いをきちんとすれば、

衣食住に困ることはないだろう。

助け合いの精神が田舎にはあるからだ。

 

自分の得意があれば、地域社会で役立つことができる。

ひょっとしたら、引っ張りだこで多忙になるかもしれないが。

若いというだけで歓迎されるのが日本の田舎。

 

ただし、地方の小都市は、

少し生きずらいかもしれない。

都会以上に中央志向が高くて、お金に執着する人が多い。

たぶん、中央に対するコンプレックスがあるからだろう。

 

日本経済は、イノベーションの活力が乏しい。

なぜなら、子どもたちが元気がない。

新しいことへのチャレンジ精神を鍛える場がない。

たぶん、教師たちがよい見本を示している。

上からの指示に弱い、

自分の身体を壊しても勤務に励むという立派な見本。

 

日本のイノベーション。

例えば、日本のベンチャーキャピタルの投資額は、

年間で5000億円程度。

リーマンショック後の数年は、約500億円まで減少。

http://www.vec.or.jp/wordpress/wp-content/files/2018-1Q.pdf

 

それに比べて、

アメリカは4兆円を超え。

EUも1兆円を超えている。

 

人口減の最先端を行く日本の未来は、

22世紀の国のない時代に向けて、

文化や地域社会の魅力で人々を引き付ける社会だろう。

 

文化、福祉、教育、子育て、医療、環境などで、

快適なまちづくりが、自治体のしごとになる。

それには、地域自治の深まりが必要なのだが。