昔の賢人は、人生は苦だと教えた。

四苦八苦、誕生から死まで、人の苦は続く。と

 

私の経験で云えば、

この世は楽しいことばかり。

どこに苦があるのだろう。

 

老化や病気は、確かに人の思うままにならない。

どんなに努力・精進しても、どうにもならぬ。

しかし、

老化や病気も、いいことがいっぱいある。

プラスとマイナスを比べれば、

明らかにプラスが多い。

 

生きることの価値や意味が分かるのも、

老化や病気のお陰かもしれない。

 

人生の最大の楽しみは何だろう。

やはり、人と人のつながり。

愛や友情とまでいかなくても、人と人のこころのふれあい。

モノやお金で測れない価値。

 

喜びやワクワク感も、

そこから生まれるのだと思う。

 

知的探求、学問、芸術も

そこから生まれるのだろう。

 

人類の大脳が進化したのも、

社会生活を営む必要からと言われている。

 

多様な人の個性を読み取る能力がなくては、

人類社会の発展はありえなかったのある。

 

今朝見たブログに、

末期ガンの方の嘆き。

抗がん剤の投与もあと2週間で終わり。

最後の抗がん剤。

身体が悲鳴をあげている。

一日一日を懸命に生きるのも、疲れた。

もう楽になりたい、と。

 

この方は、牧師さんらしい。

まだ若い。子どもさんもある。

ブログから見るに、

誠実で賢い方だ。

 

死は、まさに、最期の救い。

現世に与えられた任務・課題(その人固有)を

果たした最後に受け取る、ほうびのようなものではないだろうか。

 

私はマラソンしたことはないが、

たぶん、疲れ果ててゴールのテープを切るようなものではないだろうか。

 

ものすごくほっとする瞬間。