親しい知人から手紙が届いた。

半年前だが、きちんと返信していない。

軽い発達障害があるという告白を含んだ内容。

この方は、社会人として立派な仕事をされている。

 

私も吃音という発達障害を経験している。

発達障害も多様だ。

 

発達障害の多くは、成長し人生経験を経るにつれて、

軽くなっていく。

たぶん、障害をカバーする知恵を身につけていくからだろう。

私の吃音も、50歳で完治した。

 

しかし、それまで間は、山あり谷あるとなる。

私の場合、大学中退や職歴20以上など。

 

谷に落ち込んで這い上がれない人もいる。

うつや不安障害を併発すれば、乗り越えるのも大変になる。

 

ひとりで頑張っても、なかなか出口は見つからない。

そういうとき、

障害者を受け入れる場が、各地にあればいいと思う。

ベテルの家のように、障害者主体で運営する場。

 

できれば、公的な補助に頼るだけでなく。

自立できる場となれば、理想だが。

 

それには、運営にたけた人がいる。

資金管理や面倒な対外折衝ができる人。

営業などが得意な人もいる。

多様な才能が集まれば、充分可能だと思う。

社会的課題の解決を事業目的とする起業になる。

 

こういう起業は、地域づくりに役立つ。

地域社会には、様々な個性がある。

普通の会社で勤めるのに困難さがある個性も多い。

多様な個性を受け止める場が必要ではないか。

 

不登校や発達障害や、吃音や緘黙の人たち、

統合失調症やひきこもりの人たちも

仲間に入れる場。

 

誰か、そういう場をつくる人はいないかな。