子どもの貧困を考える。
日本の貧困は、金銭ではないという点がポイント。
高齢に近い私が、自分の生活を見ると、
金銭の重要性はかなり低い。
美味しいものは妻が工夫して作ってくれる。
観劇や旅行など外出することはめったにない。
自宅に閉じこもっていても、生きがいに満ちている。
時に、外に出て、
例えば、子どもの貧困問題など社会テーマに関わる。
それで、社会とのつながりも維持できる。
お金を使う機会がない生活。
お金がなくても、幸せになれるのが、現在の日本。
しかし、若者や子育てしている世代は、
お金に依存する生活をしている。
20年後には配偶者なしが半数になるという予測がある。
(国立人口問題研究所)
子育ては、シングルでも立派にやれる。
そういう社会環境にしないと、
親も子も幸せにはなれない。
親は、やりがいのある仕事に就き。
子育てと両立できるように、労働時間にゆとりがある。
収入よりも、働く楽しさ、短い労働時間が優先される。
親が子育てのゆとりがあり、はじめて、
子どもの良き理解者・支援者となりえる。
現在の学校を見ると、
教師に、子どもを見るゆとりはない。
教師は子どもを見ていない。
子どもが問題を抱えても、察知できない。
教師は、与えられた職務をこなすことで精一杯。
ひとり一人の子どもまで見ることはしない。望んでもできない。
今、教師に期待する子どもは、ほぼいないのが現実。
学校は、子どもの教育が建前であるが、
本音は、問題さえ起こらなければ、それでいい。それ以上望まない。
まるで、囚人を監視するだけが任務の刑務所と同じ。
子どもが各人自分勝手に成長するのを放置するだけの場。
つまり、
子どもの個性や特性に応じて、適切な教育をするという責務を放棄しているのが現実。
親たちは、子育てのゆとりがない。
教師も同じく、ゆとりがない。
これが、
子どもの貧困の最大の問題背景としてある。
子どもの貧困は、
地域社会の問題に行き着く。
つづく