「ご近所さま同士で支えあいたいフォーラム」に参加。
当事業は市の地域福祉課が主催。
介護保険支出の急増傾向を受けて、
厚生省が打ち出した施策の一つと思われる。
教育と福祉は地域社会が主体、となるのが未来の姿。
私個人としては、福祉は地域に任せていく方向に賛同するが。
本日のフォーラム。
参加者は約百名。
男女比は、1対4くらい。
女性の比率が圧倒的に高い。
たぶん、民生委員や福祉委員を中心に動員された人が約8割。
残りは、動員された人の家族や友人。
企画の案内を広報で見て、自発的な個人参加は私を含めて10名いるかいないか。
当初の予想通り。
プログラムは、
地域福祉の支えあいに無知な方を対象にしたものだろう。
かなり幼稚な内容。
参加者は、福祉活動を実践しているベテランがほとんどなのに、
初心者向けの企画になっている。
まず、市の広報ビデオが長い(約15分)。
市の行政の宣伝。知っている人はうんざりか。
さらに、市の担当者の解説。これも長い。
皆が熟知していることの繰り返し。
8名程度でグループ分けしているにもかかわらず、
自己紹介なし。
顔見知りが集まっているから不要か。
寸劇やしゃっきり体操のあと、いきなり、ワークショップ。
各テーブル。
なかなかいい線が出ている。
大判用紙にアイデアを張り付ける。
地域の現状や問題点。
今後、どうすればいいのか。
解決策を提示しているところもある。
現状の問題は、誰が考えても明白。
各テーブルが似たような内容。
今後、すべき課題もはっきり。
各グループが順次に発表し。
すぐに解散。終わり。
地域社会で動ける人を増やし、
かつ、活動を継続するにはグループ化が不可欠。
行政は担当者が各グループを精神的に支援する必要がある。
目標は単純なのに、
このフォーラムは、
今後のプランがない。
あとは、地域コーディネーターがやるでしょう。
それで終わり。
地域コーディネーターは各地域に一人だけ。
どうしろというのだろう。
地域社会を動かすのは、
ボスでさえも大変。
予算があっても、大変。
まず、思うようには動いてくれない。
現実が分かっているのか、無視しているのか。
国の計画通りにやったという実績だけが欲しいのか。
実際に各地でボランティアのグループがたくさん誕生し、
盛んに活動するようになる
というのは、夢かと、感じる。
私には本気で仕事しているようには感じられない。
ボランティア経験がない市職員が、
ボランティアの世話をしようというのだから、
どだい無理な相談ではあるが。