ひとの一生の最大の魅力は、冒険と挑戦。
(地域づくり、その3)
ある人は、生まれながらに重度の障害。
障害はいずれも、その人固有のもの、類似なものはあっても、
世界中にその人しかいない特徴と個性がある。
従って、前例もない独自の道を切り開かなくてはいけない。
障害者に生まれるということは、
生まれながらの冒険や挑戦。
私の場合は、10歳からの吃音。
吃音から二次的問題もいくつか起こる。
私もある意味、冒険や挑戦をプレゼントされた幸運な人に入る。
生い立ちの過程で、
過度の支配を受けて育つと、
自分が何ものか気付かないで育つ。
親や教師など大人から与えられた既製品を身に着けて成長。
人のこころは柔軟で適応力があるから、
どんな生き方でも、ある程度はやっていけるが。
冒険や挑戦は生きがいに通じる。
子育て、一番大事なことは、
その子のこころが、冒険や挑戦に向かうように、
様々な支援や環境づくりをすること。
多様なチャンス、多様な学びの機会、
子どもと関わる大人たちが多いほど、よい。
大人たちは、様々な人生経験から伝えるものがある。
子どもは、同年齢で遊ぶことを好むが、
同年齢の中だけで育つのは、いいことではない。
経験の幅が狭くなりすぎる。
できるだけ異年齢の中で学ぶことが重要。
年下への配慮や指導と同時に、
年上から教えられることが多いからだ。
人の成長の速度は、個性がある。
各人が皆、違うスピード。
ある子は、小学低学年で高等数学ができる。
ある子は、中学でも言葉が苦手。
同じ教室で一律に教えるのは、不可能。
学びは、幼児から、その子だけに適したカリキュラムが必要。
その子の個性に適したもの。
そのためには、多くの大人がかかわる必要がある。
子育てや教育は、
地域社会の責務。
地域づくりは、まず、教育が最大の課題。
つづく