いじめはなくならない、と言う人がいる。

昔の貧しい時代、モノが少ない、人々は生きるために生存競争。
各人が自分を守ることで精一杯。
そういう時代なら、いじめや差別や強制は当たり前だったかもしれない。
 
今、そういう時代ではない。
全ての人が、健康で文化的な生活ができる。
モノは溢れ、廃棄処分する食材の多量さが話題になるくらい。
 

教育の目的は、

自立した主権者を育てること。

そのためには、各人の成長が必要。

 

つまり、教育は、各人の成長を助けること。

子どもたち同士や大人たちとの間に、

成長を助け合う関係をつくるのが、

一番重要な原則。

 

いじめは、各人の成長を阻害する。

もっとも教育に反する。

だから、

いじめが起こらない教育環境にしなくてはいけない。

 

それは、とても簡単。

すぐにでも実現可能。

 

子どもひとり一人に適した対応するには、

できるだけ多くの大人が、教育に関わることが不可欠。

子どもの個性は多様だから、その多様さをおおえる大人たちが必要。

 

狭い校舎、少ない教員で多数の生徒たちを指導している限り

いじめはなくならない。

生徒一人ひとりの個性に対応できない。

 

学校を地域社会に開放し、

多くの大人が教育に関われるように、

子どもたちと接することができるように変えていく。

 

集団を一律に指導する教室での一斉授業は最小限にする。

子どもたちは、好みによって教科や指導者を選べるように。

選択の範囲を劇的に拡大する。

 

集団生活に不適な子どもたちもいる。

その子には、その子に適した大人が必要。

 

教育から強制や強要を排除する。

子どもの自発性を尊重し、各人のペースを第一に。

子どもの歩みは多様で、各人が異なる。

 

子どもたちの相互関係は、互いに成長を助け合う関係になるように

支援するのが大人の役割。

 

子どもと大人の関係も、

相互に成長を助け合う対等な関係にしていく。

 

つづく