「不安な個人、立ちすくむ国家・・・モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか」
2017年5月に公開された資料。
通産省内の20代・30代の若手有志(約30名)が10ケ月の議論を重ねて、
提出したレポート。
若手の官僚が、どのように日本の未来を考えているのかが、良くわかる。
現状についてのデータが挙げられている。
例えば、団塊の世代と、1980年代の世代との違い。
女性の場合は、結婚して、子どもを育て、添い遂げるという生き方は、
80%から50%代に。
男性は、正社員で定年まで勤める生き方は、
40%から20%代に。
高齢者の60%以上は、働きたいと思っている。
現状、働いている人は約25%。
高齢者の70%は地域活動にも不参加。
大半が、テレビ中心の生活。
若者は、約55%が社会に役立ちたいと思っている。
しかし、社会参加の割合は、とても低い。
日本の政策を端的に言うと。
「高齢者は弱者だから支援。
子育ては親の責任。
現役世代は自己責任。」
ではどうしたら、いいのか。
多様なテーマがある。
その一つ。
日本社会の伝統、年功序列を取り上げている。
年功序列は益よりも弊害が大きすぎる。
これからは私の考え。
年功序列をやめたらいいと思う。
終身雇用も不要。
子育ては、社会が責任をもつ。
だから、結婚しても、教育費は考えなくていい。
年取るだけで、人は立派にならない。
経験が役に立たない領域が増えている。
教師や医師を先生と言って尊敬するのもやめよう。
一生の間、学び続けるのが普通になる生き方。
知識があるだけの先生は不要。
患者の気持ちが分からないような医師も不要。
伊藤忠元会長の丹羽さんが、同じようなことを書いていた。
日本の老害は大問題。
正社員と非正規の待遇差別禁止法が欲しいとさえ思う。
年齢にふさわしい識見や行動力のある人は
勿論、例外となるが。