今、読んでいる本が、面白い。
「禅的老い方」境野勝悟著。
断片を少し紹介。
・・仏像は、あなたを拝んでいる。
仏像の基本は、釈迦如来。
粗末な布をまとい、右肩をはだけている。
右肩を露出する着方は、目上の人に会って、
うやうやしく礼拝するときの姿。
仏像はこのように言っている、と。
「いや、尊いのはあなたのいのちですよ」
釈迦像は、自分よりも、あなたの方が、目上で尊い人だと説法している。という。
・・大楽金剛経というお経の中の言葉。
「蓮花胎蔵は、明らかなる法体なり」。
蓮花は、はすの花。
胎蔵とは、女性の性器。
法体は、仏の身体そのもの。
はすの花のように美しい性器は、仏さんそのもの。
という意味。
この文に、私も、しびれた。
私も若い頃は、飽きることなく、拝んだものだから。
77歳の一休さんは、40才以上若い森女に、老いを忘れた。
69歳の良寛は、30歳の貞心と愛し合う。
枯れ木に花が咲く生き方もあるんだ。
一休さんと、良寛さんに乾杯!