映画「エデンの東」を見た。

実に半世紀ぶり。

こんなに良い作品だったのか、と

あらためて大感動。

涙が止まらない。

 

主演はジェームス・ディーンとジュリーハリス。

親子の愛、兄弟の愛、恋人や夫婦の愛の物語。

愛とは何かを考えさせる。

 

愛は、きれいごとを言えば、いくらでも美しい言葉で飾れる。

 

私は、愛とは

人を疑うこころ、不信のこころ、

人を平気で破壊し、だましたり嘘をついたり、

きたないこころだと思う。

こういう不純なものは捨てた方がいいのだけど、

死ぬまで治らない薬物依存症のようなものではないかと思う。

 

こんなことを若い人に言えば、

到底信じてもらえないだろうが。

 

映画の中で、

ジュリーハリスが演じる若い女性が、

相手役(ジェームス・ディーン)に自分の体験を語る場面がある。

 

母が病死、その後、父が再婚。

父の変節が許せなく、

結婚指輪(高価なもの)を川に捨てた、という。

 

もちろん、父は激怒。

しかし、

私は父を許してあげた。という。

 

たぶん、父の弱さを許したのだろう。

愛は弱さの上にかろうじてイノチがあるものだと、

この若い女性は知ったのだと思う。

 

愛はきたないものだと、

悟れば、

人と人の間の友愛も夫婦愛も

いくらか、いいものになるのかもしれない。