有名なニュートン、万有引力、微積分、光学、天文学。

さらに意外にも、王立造幣局長官として、金本位制の基礎をつくる業績もある。

賢いニュートンさんも投機で大損している。(南海泡沫事件)

 

ニュートンは今で言うなら、中央銀行の総裁。

金本位制は、中央銀行の金準備に相当する貨幣量しか発行できない。

景気が過熱して、取引が活発となり、貨幣が不足して金利が上昇。

例えば、バブルが生じても、貨幣を増やせないでの、バブルは自然消滅となる。

とてもいい仕組みだ。

 

ローマ時代、世界のGDPの約25%はローマ。そして約25%は漢(中国)だった。

どちらも、人口は約5000万人。世界の人口は約2億。

鄭和の大船団(大船1000トンが約百隻)がアラビアまで遠征した明の時代。

1400年代、世界のGDPの25%は明(中国)。

2008年時点で、世界のGDPの24%はアメリカ、二位は日本で8%だった。

 

1870年時点、大英帝国の対世界GDP比率はわずか9%だったが、

海軍力と実利優先の外交で世界の経済と政治を支配していた。

その根源の力は、金本位制にもとずく英国の金融と貿易の制度。

世界の標準となっていた。

ポンドは世界の基軸通貨。ロンドンのシティーは国際金融センターとなった。

 

19世紀の間、イギリス経済は、2%成長を続け、物価も安定。繁栄をつづけた。

ただし、社会の貧富格差も拡大。

(マルクスの理論が誕生)

 

19世紀、イギリスの人口は4倍、GDPは7倍に拡大。

同時期、アメリカは移民急増、人口は14倍、GDPは20倍となった。

 

金本位制が成り立たなくなったのは、世界経済が膨れ上がり、金の産出が追いつけない。

 

 

つづく