若い頃は、しばしばナンパした。
私はナンパの名人(笑う)。
今の妻も、きっかけは私のナンパ。
知らない人に話しかけて、
ちょっとした知り合いになるのは、
簡単そうで難しい。
散歩の途中、道で声をかけるのは、
相手も用のあることが多く、うまくいかない。
多くの人が集い、時間つぶししている、
集会場かロビーか喫茶か待合室か、
そういうところならたやすい。
人のふれあい、
家族以外の人とおしゃべりする場は、
地域社会には絶対必要。
私の地域で、
そういう場はない。
公民館には、様々な趣味の会があるが、
入会しなくてはいけない。
スーパーの玄関脇に、ベンチが一つ。
高齢者が一人か二人座っている。
おしゃべりしていることも。
公園のベンチも、時に、
子ども連れの女性たちがいる。
それ以外は、一人で携帯を見ている人がいるくらい。
私の地域、
おしゃべりする場は、それくらいしかない。
コミュニティと言っても、
今、人のつながりの自然発生はほとんどない。
昔の日本には、
野良仕事の合間や、
道端に座り込んでの井戸端会議が
いたるところにあった。
今の日本は、
無縁社会になっている。
これでは、
地域づくりも、
社会の活性化も
期待できないかもしれない。