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ネガティブ・ケイパビリティ
ウィキペディアによれば、
「詩人ジョン・キーツが、
不確実なものや未解決のものを
受容する能力を記述した言葉」とあります。
「ネガティブ・ケイパビリティ
〜答えの出ない事態に耐える力〜」(帚木蓬生著)もある。
むしろ、これまで能力とは見なされて
こなかったことに、光をあて、
可能性を見いだす発想だと想うのです。
一見、ネガティブにとらえられていた
ことが、実は、必ずしもネガティブな
ことではないのではないか。
「ネガティブ・ケイパビリティ」も、
「すぐには答えの出ない、どうにも
対処しようのない事態に耐える能
力」(帚木氏の著書の引用より)
という説明があります。
すぐには答えの出ない、
どうにも対処しようのない事態…。
きっと、多くのかたが、かかえて
いるのではないかと想います。
そんなとき、いたずらに、
自分を責めてしまったり、
相手やまわりにたいして、
攻撃的になってしまったり。
それだけでは、誰にとっても、
つらい話になってしまいます。
まずは、目の前の事態を、
そのまま、ただ認識すること。
そこで結論を急がずに、
「ああ、いまは、そうなのだ」
と、ジャッジなく受容すること。
本の説明では、「耐える」という
表現が使われていますが、
私の印象では、
「保留する」に近い感じがします。
ネガティブに感じる状況や
気持ちを、否定したり
拒否したりするのではなく、
ただ、受け止めること。
場合によっては、
肯定的に受け止めること。
そうすることによって、私たちは、
ネガティブな状況や感情に
振り回されにくくなるでしょう。
また、その瞬間には、ネガティブ
にしか想えないことでも、
長い時間ののちには、
意味のあることだとわかったり、
もっと言えば、意味のあることと
してとらえることで、そのひとの
生きかたが変わっていったり…。
そんな可能性にも、想いを向ける
ことができるようになるのですから。
「ネガティブ・ケイパビリティ」
おもしろいことばと出会えました。