企業の景気観がとてもいいらしい。

好景気が続いているようだ。

 
法人税のさらなる減税。
 
大前研一氏によれば、

IoT」など革新的な技術に投資した企業の法人税負担を

実質20%程度に引き下げる方針を固めました。

米仏などの減税の動きをにらみ、

当初想定していた25%程度からさらに引き下げるもので、

日本の立地競争力を高めつつ、企業がため込む資金の活用を促す考えです。

 

「よくもこんなことが言えるな」というのが率直な感想です。

 

革新的な投資かどうかを政府に判断できるのか?というのも大いに疑問です。

また、革新的投資というと、「設備投資」や「IoT」を

想定しているものと思いますが、

日本企業に最も足りない「革新的投資」は「人間」だと私は思います。

世界に冠たる仕事ができる優秀で尖った人材。

こういう人を年俸1億円でも2億円でもいいから

採用することにお金を使うべきだと思います。

どうせこのままだと、誰もが実態をごまかして、

「革新的投資」「IoT」に見えるように整えるだけで終わります。

そして、政府にはそれを見抜く目もありません。

 

私に言わせれば、政府や役所がこのようなふざけたことを言ったら、

企業としては声を大にして反発するべきだと思います。

「経営もわかっていないくせに余計なこと言うな」と、

なぜその一言が出てこないのか私には不思議でなりません。

 

内閣府や総理府が主導する

ICT活用による、イノベーションのプラン。

プランの数がものすごく多い。

 

地域活性化、医療・福祉の分野でも、

もちろん、企業の技術革新でも。

 

10年以上前から取り組んでいる。

 

実績はどうかというと、

これが、こころもとない。

 

日本のICT競争力は低下する一方。

20位以外に落ちている。 

(世界経済フォーラム)

 

中国も韓国も

スマホによる決済が伸びているが、

日本は遅れている。

 

行政がICTを活用する意欲は感じられない。

たぶん、仕事がなくなる恐れ。

 

学校も地域社会もICT活用には後ろ向き。

 

日本人は、こんなに現状維持が好きな国民だったのだろうか。