人生の目的。
人が生きる意味とは?
選んだ訳でなく、前世からの約束もなく、
業の故でもなく、先祖からの因縁でもなく、
突然に理由なく、この世に生まれた。
ある意味、被害者。
理由なくシベリア送りになったようなもの。
(ドストエフスキーのように)
人の一生の始まり。
しかし、
生きるにつれて、
あなたは、この世に、
天国、楽園を見るようになる。
あなたの一生の物語をつくりなさい。
できるだけ波乱万丈な大冒険がいい。
そして、
物語を完結させること。
これが、あなたの使命。
拒絶できない、絶対の命令。
できるだけ美しい物語がいい。
こころあたたまるものがたり。
自殺未遂があってもいい。
刑務所に入ってもいい。
取り返しのつかない間違いを犯してもいい。
どんなに回り道をしてもいい。
あなたは、
一生の間、
何度でもやりなおせる。
人が背負う重荷は多種多様。
もし、あなたが、幼児から酷い虐待を受けた人なら、
その傷を乗り越えるには一生で短いかもしれない。
もし、あなたのこころがつよくない、なら
らくなみちもいい。
どんな道でもいいのだ。
先に進むことができれば。
しかし、
もしあなたが諦めないなら、
あなたは物語りを、
美しく終えることができる。
人生の目的は、
美しい完結。
美しい完結は、
飛躍ではいけない。
霊感や悟りではいけない。
できるだけ、
具体的に細部まで几帳面に書き込まれた
出来事や事実が必要。
詳細な説明付きの物語りでなくてはいけない。
言葉で飾るうそっぱちではいけない。
そういう完結が、
人生の物語りになる。
一瞬の喜びや興奮。
充実した一日や達成感。
それも大事であるが。
一番大切なのは、
物語りがつながっていること。
高い山から見るように、
一本の道がつながっていること。
その長い一筋の道が、
あなたの生が終わるとき、
大きな満足で
あなたを満たしてくれる。